造性のある資源調査
球環境に優しい先見的設計
イフサイクルコストの最適化を実現

基本スペック

全長
118.30m
19.00m
喫水
6.2m
総トン数
6,317トン
国際トン数
6,317トン
資格
遠洋区域(国際航海) NK
航海速力
15.5kn
航続距離
9,000s.m
最大搭載人数
70名
推進器スラスター
アジマス推進器 ×2台
トンネル式スラスター ×2台
昇降旋回式スラスター ×1台

主な研究室

第1研究室

調査全般、ウィンチ操作

第2研究室

音響及び物理探査関係制御、観測

第3研究室

地質、鉱床関係データ解析・研究

第4研究室

海水・生物試料の分析処理

第5研究室

コアサンプルなどの切断、撮影、記載、分析など

主な調査装置

ダイナミックポジショニングシステム

「白嶺」を半径数mの誤差範囲で、掘削地点に留め続けることができます。

水中音響測位装置

海中にある調査機器の位置を測定します。採取したサンプルの位置は最も貴重な情報です。

マルチビーム音響測深機

船底の送受波器から海底に向けて扇状に音波を発し、その反射してくる音を受信し、広範囲の海底地形を効率良く把握します。

サブボトムプロファイラー

船底の送受波器から海底に向けて音波を発信し、海底下からの反射音を利用して、海底の比較的表層付近の断面イメージを得ます。

船上重力計

航走しながら重力を測定します。海底下の構造を探るための情報のひとつとなります。

三成分磁力計

航走しながら地球の磁場を測定します。海底火山など海底および海底下の情報を得ることができます。

船上設置型掘削装置(R140)

最大水深2000mにおいて深度400mまでの掘削が可能。

コバルトリッチクラスト専用掘削装置(BMS-C)

最大水深3000mにおいて長さ約50cm径100mmのコアを最大12本まで採取可能。

遠隔操作無人探査機(ROV)

船上にいるパイロットが海中の映像をリアルタイムで確認しながら遠隔で操作して、チムニーを観察したり、岩石を採取したり調査をおこないます。

ファインダー付きパワーグラブ(FPG)

最大水深6000mにおいて、海底面の岩石・堆積物を約1m3もの量を一度につかみ取ることができます。

ファインダー付深海カメラ(FDC)

耐圧6000mのハイビジョンカメラを搭載した曳航体で、リアルタイムで海底面観察をおこないます。

CTD付き採水装置

任意の深度で海水を採取する装置(ボトルサイズ12㍑x36本)です。連続的に水温・伝導度・水圧を測定できます。

白嶺の特徴

特徴1

調査のための最適な船型やアジマス(全旋回式)推進器及びディーゼル電気推進方式を採用するとともにプロペラ形状の最適化、発電機関の2重防振支持や各種機器、配管の防振支持の制振材施工を行うことで推進性能の確保と航走時の水中放射雑音低減を両立しました。

特徴2

アジマス推進器2基、バウスラスタ3基(昇降旋回式1基、トンネル式2基)とともにNK-B級自動船位保持設備の証書を取得した自動舶位保持装置(DPS)】を装備することで強力な定点保持能力を確保しました。

特徴3

船体中央部にはムーンプール(船体中央の開口部)を設けており、その上部には機器類のつり下げ操作を行うガイド装置付きのハンドリングタワーまたは船上設置型の掘削装置を選択して装備することができ、大型調査器機等の安全な運用が可能です。

特徴4

船尾には新形式の大型クレーンを装備し、船尾からも大型のつり下げ式調査機器類の運用が可能です。

特徴5

調査機器の効率的な運用のため専用ウインチ(巻き取り機)10台を装備しています。これらのうち5台は、海底着座型掘削装置(最大水深:3,000m掘削能力:50m)等の大型つり下げ型調査機器類の安全な運用のため、高性能電動観測ウィンチ(自動緩衝機能(AHC)付き)を装備しています。

特徴6

後部作業甲板における機材の安全な移動・固縛のため、スライド式移動台車2基、各種クレーンを装備すると共に作業甲板は木甲板とし、機材を固定するための埋込みボルト孔を配置しています。

特徴7

電力需要に応じた発電機関の台数制御による燃料消費の最適化、さびに強い材質の多用によるメンテナンス性能の向上によりライフサイクルコストの低減を目指します。 ※ライフスタイルコスト:製品や構造物などの費用を、調達・製造~使用~廃棄の段階をトータルして考えたもの

特徴8

発電機関のNOx二次規制の先行適用、バラスト水処理装置の採用、太陽光発電設備、グレイウォーター(生活排水)貯蔵機能などを装備し、地球環境に配慮しています。

特徴9

船尾側に居室、研究室を、船体中央部に機関室(発電機等設置)やムーンプールを、中央部船底には音響機器ソナードームを配置し、船尾側に調査作業甲板を広く確保しました。
なお、本船は三菱重工業(株)下関造船所において、2010年7月起工、2011年3月進水、2012年1月末に完工しました。

PAGE TOP